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「思い出の物」の行方を考える 2 自分の持ち物編(生前整理)

大切なものほど、早めに自分で最終形を想像しよう

 

自分が絶対に手放したくない大切な物は何か掘り下げて考えてみましょう。

多くの人の場合、絶対的に大切なものは、この二通りです。

  1. 自分の趣味のもの。Aさんの場合は長年かけて集めた中国雑貨のコレクション。
  2. 家族との思い出。写真や子供たちが幼い頃に描いたり作ったりした作品。

 

  1. を例に行方を考えてみましょう。

Aさんの場合は中国雑貨の収集が趣味、愛着のある宝物です。でも目に見えるところに飾ってあるのはほんの一部で、その他は押入れをひとつ潰すほどの量に増えていました。

 

 

どれも大切なものですが、忙しい毎日で、大半のコレクションは持っていることに満足しているだけで、飾っていません。限りあるスペースを独占しているAさんのコレクションは家族にとって不満の材料になっていることも知りつつ、長年放置していました。

ある日、Aさんは自分が旅立った後のことを考えました。

子供たちに残したところで、個人の趣味のものを喜んで使うとは思えません。親の趣味を押し付けられても子供は困るでしょうし、その上、親が大事にしていたものは処分しにくく、一番困らせる物になってしまうことを・・・。

 

 

では、大切な大量のコレクションをどうするか。

一度、自分の「好き」に向き合ってみましょう。

*「好き」で集めたものなのに、仕舞いっぱなしになっているものの方が多い。

*それでも、ずっと手元に置いておきたいと思うのはなぜなのか。

それは手放したら2度と手に入らないであろうという「執着」のように思いました。

でも、禅語に「本来無一物」という言葉があるように、人間は何も持たずに生まれ、旅立つ時も何も持っては行けないのです。

 

 

大切な物の行方と向き合って、見えてきたことは2つ。

〇飾りもせず眠らせておくのでは、持っている意味がない。

〇深く愛したコレクションだからこそ、自分で終着駅を見つけないと、私自身、最期の時に心残りになる。

 

大切な物だからこそ、誰にでもやってくる自分の最期をイメージみることが重要です。

では、たくさんの思い出の物をどうするか? それは3でお伝えします。

 

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