高価だけど、着こなせない…箪笥に眠っている率が高いのが着物や帯です。
着物を何か別の形に…となると、洋装に合うバッグに仕立てるアイデアが
多い気がしますが、ちょっと新しい試みに挑戦しているお店があります。
埼玉県伝統工芸士である雛人形職人・小寺香さんが営む「秋月小寺人形」では、
七五三や成人式などに仕立てた着物や、お母様、お祖母様から譲り受けた帯などから雛人形を作成してくれます。
まさに、世界に一つの雛人形が出来上がります。
雛人形にする場合は、華やかな帯が使いやすいのだそう。
こちらは、博多帯(紫)と名古屋帯(赤)をリメイクした雛人形。
上品な博多帯は、男雛の表布と女雛の着物に使用しました。
こんな素敵な雛人形なら、お孫さんの初節句の贈り物にして、
代々受け継いでいくというのもいいですよね。
小寺さんは、平成2年からこちらの作業をスタートし、
すでに2000組もの雛人形リメイクをしています。
この実績こそが、信頼の証。
大事な思い出の品を安心して預けられますね。
こうして生まれ変わった雛人形を雛祭りの季節に飾るたびに、
帯の持ち主であるお祖母様やお母様との懐かしい思い出がよみがえり、
温かい気持ちになれそうですね。